宮城県女川町出島

宮城県女川町出島2013/12/23 完成

20131223宮城県女川町出島

震災直後は、集まる場所や共同作業をする施設が強く求められたが、震災翌年の年末が近付いてきたところから、漁師冬の期間中快適に漁を営むための個 人用「納屋」(倉庫兼休憩場兼休憩所)がほしいという声が徐々に聞こえるようになった。寄贈者の方がしばらくの間個人への贈呈を拒んだが、説得の末、 2013年の夏出島湾の全ての漁師を対象に20戸の個人用納屋の贈呈がようやく了承された。

漁師が忙しくなり、ボランティアが少なくなった 時期ということもあり、依然のやり方を改め、現地組み立てをやめ、山形の工場で完成させトラックで運ぶことにした。初めての量産が大変勉強になり、様々な 面でコストを下げながら内容の充実を図ることができた。20戸の小屋を漁師の船に乗せて海を渡る作業が以外と順調に進み、ほとんど無傷のまま島に届けるこ とができた。

 初めての「個人用」UBCの提供だったので、受益者が好きな場所に置くことが許されて。驚くことに、ほとんどの方は、自分の UBCを流された家の基礎の上に置くことにした。」「マイホームの復旧」と言えば大げさにはなるが、自分の家があった場所から仕事に出かけて、仕事が終わ るとその場所に戻れると、一種の安心感と満足感が得られたと勝手に想像している。一人用の納屋に予算を付けたハインツ日本に感謝感謝。

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